夫が透析をしており、国に帰れなくなりました。

ガーナの透析事情

私はアフリカの経済発展の活動を専門にする神戸のコンサル会社で働いており、担当地域の関係から西アフリカのガーナによく訪れます。年に2回から3回ぐらい柳沢歯科医院を訪れる中で、現地のとあるガーナ人と恋に落ちました。超遠距離恋愛を成就させ、3年前に国際結婚しました。日本とガーナの往復ではなく、今後の生活基盤の事も考え、結婚後は東京の根管治療専門の歯医者に勤め、彼が日本に移り住むようになって今では日本で2人で生活しています。しかし、彼が日本に来てまもなく、健康診断を受けると重度の糖尿病ということから人工透析を余儀なくされました。ガーナの医療設備が整っておらず、気づかない状態でした。それからというもの、具合が悪いときは息を切らせながらずっと家で寝たきりの生活だし、ガーナの味の濃い食事をすることもできません。好きなお酒ももちろん飲めません。

長距離移動の制限

また、なにより一番辛いのが「ガーナに帰れない」ということです。24時間かかる飛行時間を透析をしながらいすに座ることはできないし、24時間透析をしないで飛行機に乗り続けると死に至る可能性が高いです。日本に来たときは「将来的にはガーナで一緒に暮らそう」と話していたのにそれができない状態になりました。「命をとるか、故郷をとるか」という究極の2択に強いられています。日本の食事もあわず、「国に帰れない」というストレスから彼は時には自暴自棄になっています。透析による辛さを感じています。