愛する我が子が、突然の高熱。初めての経験であれば、親はパニックになってしまうかもしれません。数日後、熱が下がると同時に発疹が出て、ようやく突発性発疹だと診断された時、親としてまず知っておくべきこと、そして気をつけるべきことは何でしょうか。大人にうつる心配はほとんどないものの、適切な対応が子供の回復と家族の安心に繋がります。まず、高熱が出ている間のケアです。赤ちゃんは高熱でぐったりし、食欲も落ちます。最も大切なのは、水分補給です。母乳やミルク、湯冷まし、麦茶などを、少量ずつこまめに与え、脱水症状を防ぎましょう。機嫌が悪く、ぐずりがひどくなることも多いですが、これは「不機嫌病」とも呼ばれる突発性発疹の特徴の一つです。不安な気持ちに寄り添い、優しく抱っこしてあげてください。解熱剤の使用については、医師の指示に従いましょう。次に、熱が下がり、発疹が出てきた後の対応です。この発疹は、かゆみを伴わないことがほとんどです。そのため、特別な塗り薬などは必要ありません。数日で自然に消えていくので、焦らず見守りましょう。入浴も、子供の機嫌が良く、元気であれば普段通りで問題ありません。むしろ、汗を流して体を清潔に保つことが大切です。そして、親自身の心構えも重要です。前述の通り、ほとんどの大人はすでに免疫を持っているため、子供から突発性発疹がうつる心配はまずありません。過度に神経質になり、マスクをしたり、子供との接触を避けたりする必要は全くないのです。むしろ、不安な子供にとっては、親とのスキンシップが何よりの安心材料となります。ただし、看病による疲労や寝不足で、親自身の免疫力が低下することは十分に考えられます。これにより、体内に潜伏しているウイルスが再活性化したり、別の風邪をもらってしまったりする可能性があります。子供の看病はもちろん大切ですが、パパとママが協力し、交代で休息をとるなど、自分たちの体調管理にも気を配ることを忘れないでください。家族みんなで、この初めての試練を乗り越えましょう。
子供が突発性発疹!大人が気をつけること