2026年1月
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その胸の痛みは肋間神経痛?病院受診を考えるサイン
突然、胸や背中に電気が走るような、あるいは針で刺されるような鋭い痛みが走る。深呼吸をしたり、体をひねったりすると、その痛みはさらに強くなる。このような症状に襲われると、多くの人が「もしかして心臓の病気では」と大きな不安に駆られることでしょう。こうした症状の多くは「肋間神経痛」と呼ばれるものかもしれません。肋間神経痛は、肋骨に沿って走る神経が何らかの原因で刺激されることによって起こる痛みの総称であり、病名ではありません。原因は、帯状疱疹の後遺症、胸椎の変形、あるいはストレスなど多岐にわたります。多くの場合、命に直接関わるものではないため、痛みが軽ければしばらく様子を見ようと考える人も少なくありません。しかし、その判断は慎重に行うべきです。なぜなら、その痛みが本当に肋間神経痛なのか、それとも心筋梗塞や肺塞栓といった緊急性の高い病気のサインなのかを、自己判断で見極めることは極めて困難だからです。では、どのような場合に病院へ行くべきなのでしょうか。まず、痛みがこれまでに経験したことのないほど激しい場合や、数分以上続く圧迫されるような胸の痛みがある場合は、迷わず救急車を呼ぶべきです。また、痛みと共に、息苦しさ、冷や汗、吐き気、めまい、左腕や肩への放散痛などを伴う場合も、心臓疾患の可能性があり、緊急を要します。痛みがそこまで激しくなくても、数日間たっても改善しない、痛みの頻度が増している、皮膚に赤い発疹や水ぶくれが現れた(帯状疱疹の可能性)、といった場合も、医療機関の受診を強くお勧めします。不安を抱えたまま過ごすよりも、一度専門医に診てもらい、痛みの原因をはっきりさせることが、心身の安心につながる最も確実な方法なのです。