開業医の真実

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  • 喘息を疑ったらまず行くべき診療科は呼吸器内科

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    長引く咳や息苦しさ、夜になると特にひどくなる症状に「もしかして喘息かもしれない」と不安を感じた時、多くの人が最初に悩むのが「一体、何科の病院へ行けばいいのだろうか」という問題です。結論から言うと、大人の喘息が疑われる場合に最も専門的な診断と治療を受けられるのは「呼吸器内科」です。呼吸器内科は、肺や気管、気管支といった呼吸に関わる臓器全般を専門とする診療科です。喘息は、空気の通り道である気道が慢性的な炎症を起こし、様々な刺激に過敏に反応して狭くなる病気であり、まさに呼吸器内科の専門領域の中心にあります。呼吸器内科を受診する最大のメリットは、喘息を正確に診断するための専門的な検査設備が整っている点です。例えば、肺活量や息を吐き出す勢いを測定する「呼吸機能検査(スパイロメトリー)」や、気道の炎症の度合いを数値で客観的に評価できる「呼気一酸化窒素(NO)濃度測定」など、喘息診断の鍵となる検査を受けることができます。一般的な内科ではこれらの検査ができない場合も少なくありません。また、呼吸器専門医は、喘息治療の最新の知識と豊富な経験を持っています。喘息の治療は、発作を抑えるだけでなく、日々の気道の炎症をコントロールし、発作そのものを起こさせないようにする長期的な管理が基本となります。患者さん一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせて、吸入ステロイド薬を中心とした最適な治療プランを立ててくれるでしょう。もし近くに呼吸器内科がない場合は、まずはかかりつけの内科やアレルギー科で相談することも可能ですが、最終的には専門医のいる呼吸器内科で確定診断と治療方針を決めてもらうことが、症状の改善と安定への最も確実な近道と言えます。