背中の痛みで医療機関を受診する際、医師に自分の症状を的確に伝えることは、正確な診断と適切な治療を受けるために非常に重要です。しかし、いざ診察室に入ると緊張してしまったり、何を伝えれば良いのか分からなくなってしまったりすることもあるでしょう。事前に伝えるべきポイントを整理しておくと、スムーズなコミュニケーションに繋がります。まず、最も重要なのは「いつから、どのようなきっかけで痛むようになったのか」です。例えば、「昨日の朝、重い物を持ち上げてから急に痛くなった」「一ヶ月前から徐々に痛みが強くなってきた」「特に思い当たるきっかけはない」など、具体的な情報を伝えましょう。次に、「どこが、どのように痛むのか」を詳しく説明します。背中のどの部分(右側、左側、肩甲骨の間、腰に近い部分など)が痛むのか、指で示せるとなお良いでしょう。痛みの性質も重要です。「ズキズキするような鋭い痛み」「重だるい鈍い痛み」「電気が走るようなピリピリした痛み」「締め付けられるような痛み」など、できるだけ具体的に表現しましょう。また、「痛みの強さ」を伝える際には、全く痛くない状態を0、想像しうる最大の痛みを10とした場合に、現在の痛みがどの程度かを数字で表現するのも有効です(ペインスケール)。さらに、「どのような時に痛みが強くなり、どのような時に和らぐのか」も大切な情報です。例えば、「朝起きた時が一番痛い」「座っていると痛いが、歩くと楽になる」「安静にしていても痛い」「特定の動作をすると激痛が走る」など、具体的な状況を伝えましょう。そして、「背中の痛み以外に何か症状があるか」も忘れずに伝えてください。発熱、咳、痰、息苦しさ、胸痛、腹痛、吐き気、しびれ、麻痺、体重減少、血尿など、他の症状があれば、それが診断の手がかりとなることがあります。過去の病歴や現在治療中の病気、服用している薬(市販薬やサプリメントも含む)、アレルギーの有無、喫煙歴、飲酒歴、職業、生活習慣なども、医師にとっては重要な情報です。これらの情報をメモにまとめて持参すると、伝え忘れを防ぐことができます。遠慮せずに、自分の言葉で正直に伝えることが大切です。
背中の痛みで病院へ!受診時の伝え方