あれは、ある平日の午後、デスクワークに集中していた時のことでした。突然、右の背中から脇腹にかけて、まるで内側から熱い鉄の棒で突き刺されたかのような、息が止まるほどの激痛が走ったのです。あまりの痛さに「うっ」と声が漏れ、椅子から転げ落ちそうになりました。心臓がバクバクと音を立て、冷や汗が額を伝います。深呼吸をしようとすると、さらに痛みが強くなるため、浅い呼吸を繰り返すしかありません。頭の中はパニックでした。これは心臓発作か、それとも肺に穴でも開いたのか。最悪の事態ばかりが頭をよぎり、私は同僚に助けを求め、近くの総合病院の内科へ向かいました。病院の待合室で待っている間も、断続的に襲ってくる痛みとの闘いでした。診察室に呼ばれ、震える声で症状を説明すると、医師はまず私の顔色や呼吸の状態を注意深く観察し、すぐに心電図と胸のレントゲン検査を行うよう指示しました。検査結果を待つ時間は、永遠のように長く感じられました。しばらくして再び診察室に戻ると、医師は「心臓や肺に異常は見られませんね。症状の出方からすると、おそらく肋間神経痛でしょう」と告げました。その言葉を聞いた瞬間、全身の力が抜けていくのを感じました。命に関わる病気ではなかったという安堵感で、涙が出そうになったのを覚えています。原因として考えられるのは、長時間の同じ姿勢での作業やストレスだろうとのこと。痛み止めの薬と湿布を処方され、しばらくは安静にするようにと言われました。あの時、痛みを我慢せずにすぐに病院へ行って本当に良かったと心から思います。もし自己判断で様子を見ていたら、重篤な病気かもしれないという不安を抱えたまま、つらい時間を過ごしていたことでしょう。専門家による「大丈夫」という一言が、これほどまでに心を軽くしてくれるものかと、身をもって知った出来事でした。