私は3年前から、背中の肩甲骨のあたりに小さなしこりがあることに気づいていました。触るとコリコリとしていて、痛みもなかったので、単なる脂肪の塊だろうと軽く考えていました。しかし、1年ほど前からそのしこりが徐々に大きくなり、ワイシャツが擦れると少し違和感を覚えるようになりました。ある日、妻に背中を見てもらうと、しこりの中心に小さな黒い点があり、そこを少し押すと独特の油臭いような臭いがしたのです。怖くなった私は、何科に行くべきか調べ、近所にある形成外科を受診することにしました。病院へ行く前は、切るのが怖い、痛いのではないかという不安でいっぱいでしたが、医師の診察は非常に丁寧でした。エコー検査の結果、皮膚の下に袋ができている典型的な粉瘤であることが判明しました。医師からは「放っておいても治ることはなく、いつか炎症を起こして激痛になる可能性がある」と説明され、その場で手術を受ける決意をしました。手術は局所麻酔で行われ、時間はわずか20分程度でした。麻酔を打つときは少しチクッとしましたが、その後の処置は全く痛みを感じませんでした。驚いたのは「くり抜き法」という方法で、たった数ミリメートルの穴から、袋そのものをスルッと抜き出してくれたことです。手術中に先生が「これが臭いの原因になっていた袋ですよ」と見せてくれましたが、白い粥状の老廃物が詰まった袋を見て、長年の正体がこれだったのかと妙に納得しました。術後の痛みも、処方された痛み止めを一度飲んだだけで落ち着き、翌日からシャワーも浴びることができました。抜糸までの1週間は激しい運動を控えましたが、日常生活には全く支障ありませんでした。今では傷跡もほとんど分からなくなり、背中のゴロゴロとした不快感からも解放されて、本当にスッキリしています。今回の体験を通じて感じたのは、自己判断で「大丈夫だろう」と放置するのが一番良くないということです。粉瘤は初期の段階であれば、これほど簡単に、そして綺麗に治せるのだと身をもって知りました。また、皮膚科と形成外科で迷いましたが、手術の仕上がりに定評のある形成外科を選んだことも、自分にとっては安心感に繋がりました。もし今、自分の体に謎のしこりを見つけて不安になっている方がいたら、勇気を出して病院へ行ってほしいと思います。あの不快な臭いや、いつ腫れるか分からない不安から解放される喜びは、何物にも代えがたいものです。
背中のしこりが粉瘤と判明し手術した体験記