肋間神経痛のような胸の痛みで病院を受診すると、一体どのような検査が行われるのか、不安に感じる方もいるでしょう。しかし、検査の目的と流れをあらかじめ知っておけば、落ち着いて診察に臨むことができます。病院での診断は、痛みの原因が本当に肋間神経痛なのか、それとも他の重大な病気が隠れていないかを見極めるために、段階的に進められます。まず最初に行われるのが、医師による「問診」です。いつから、どこが、どのように痛むのか、痛みの強さや持続時間、痛みが強くなる状況(深呼吸、咳、体の動きなど)、他に気になる症状はないか、過去の病歴や怪我についてなど、詳しく質問されます。この問診は、診断の方向性を決める上で非常に重要な情報源となります。次に、聴診器で心臓や肺の音を確認したり、痛む場所を直接触って圧痛の有無を調べたりする「身体診察」が行われます。肋骨に沿って押すと痛みが強くなる場合は、肋間神経痛の可能性が高まります。ここまでの情報で、緊急性の高い疾患の可能性が低いと判断されれば、肋間神経痛を前提とした対症療法が開始されることもあります。しかし、他の病気を鑑別するために、さらに詳しい検査が行われるのが一般的です。胸の痛みの原因を探る上で基本となるのが「胸部レントゲン検査」です。これにより、肺炎や気胸、肋骨の骨折といった、肺や骨の異常の有無を確認できます。また、心臓疾患が疑われる場合には、「心電図検査」が行われます。心筋梗塞や狭心症などで見られる特徴的な波形の変化がないかを調べます。これらの検査でも原因がはっきりしない場合や、より詳しく調べる必要があると判断された場合には、「CT検査」や「MRI検査」といった高度な画像検査、あるいは血液検査などが追加されることもあります。これらの検査を通じて、他の病気の可能性を一つずつ除外していき、最終的に「肋間神経痛」という診断に至るのです。