排便のたびに「カミソリで切られるような激痛」が走りその後も数時間にわたってズキズキとした痛みが続く切れ痔の症状を根本から治すためには病院での体系的な治療工程を理解しておくことが大切です。治療の第1段階は「炎症の鎮静と痛みの緩和」です。初診時に医師は傷の状態を確認し強力な消炎剤と局所麻酔成分を含む軟膏を処方します。この段階では排便時の恐怖を取り除くことが最優先され並行して便を泥状にするための緩下剤の服用が始まります。治療開始から1週間程度で激しい痛みは落ち着くことが多いですがここで薬をやめてしまうのが最もいけないパターンです。第2段階は「組織の再生と習慣の定着」です。痛みがない状態を維持しながら傷口が完全に塞がり皮膚に弾力が戻るまで通常は1ヶ月から2ヶ月の継続加療が必要です。病院ではこの期間中定期的に患部を観察し組織の硬化が見られないかを確認します。また食物繊維の摂取方法や水分量の管理、さらには「3分以上のいきみは避ける」といった具体的な排便トレーニングの指導が行われます。この工程を経て初めて再発しにくい体が作られます。第3段階は「慢性化した場合の外科的処置」です。もし2ヶ月以上の適切な保存療法でも改善しない場合や肛門が狭窄している場合には前述のLISやSSGといった手術が検討されます。手術の工程は事前検査、手術当日(日帰りまたは短期入院)、そして1週間後の抜糸や経過確認、さらに1ヶ月後の最終確認という流れになります。手術自体の時間は15分から30分程度ですがこれによって長年の痛みから永久に解放されるメリットは計り知れません。治療期間全体で見れば保存療法なら約3ヶ月手術なら約1ヶ月から2ヶ月程度を完治の目安と捉えておけば良いでしょう。病院に通う最大の利点は「自己判断による治療の中断」を防げることです。多くの人が完治の直前で通院をやめてしまい再発を繰り返していますが医師という伴走者がいることで最後まで治療をやり遂げることができます。また病院では肛門周囲の皮膚炎や隠れた痔核の治療も同時に行えるためお尻全体のトータルケアが可能になります。今あなたが感じているその激痛は適切な治療工程を踏めば必ず消し去ることができます。ゴールまでの地図を医師と一緒に描き1日も早く快適なトイレタイムを取り戻しましょう。
排便時の激痛を根本から治す病院での治療工程と期間