私は20代の頃から自分の足の形が不自然に外側へ開いていることが気になっていました。スカートを履く勇気が出ず、常にワイドパンツで隠すような毎日を送っていました。ネットで調べると「整体で治る」という広告をよく目にしましたが、高額な回数券を勧められるのが怖くて、なかなか一歩を踏み出せずにいました。30代半ばになり、長時間歩くと膝の内側に鈍い痛みを感じるようになったことをきっかけに、思い切って整形外科病院を受診することにしました。病院へ行く前は、たかが足の形で大袈裟ではないかという不安もありましたが、受付で症状を伝えると、医師は真剣に私の訴えを聞いてくれました。診察室でまず行われたのは、立った状態での写真撮影とレントゲン検査でした。結果を見て驚いたのは、私の足は単に肉の付き方の問題ではなく、脛の骨そのものがわずかに弯曲し、関節の隙間が内側だけ狭くなっていたことです。医師からは、これを放置すると高齢になった時に膝が変形して歩けなくなる恐れがあると説明を受けました。幸い、私の場合はまだ手術が必要なレベルではなく、医療用の靴の中敷きを作る「装具療法」と、リハビリ通院を提案されました。装具外来では、専門の義肢装具士さんが私の足型を丁寧に取り、体重の掛かり方を計算した世界に1つだけのインソールを作ってくれました。これが保険適用で作れるとは知らなかったので、経済的な負担も軽く済み、とても助かりました。リハビリでは、理学療法士さんから、私の歩き方が「外側に重心が逃げている」ことを指摘され、親指の付け根で地面を蹴る正しい歩行フォームを徹底的に叩き込まれました。通院を始めて3ヶ月、あんなに悩んでいた膝の痛みが消えただけでなく、鏡で見ると足のラインが以前よりも真っ直ぐに近づいていることに気づきました。筋肉の使い方が変わったことで、不自然な張りが取れたのだと思います。病院で自分の骨の状態を可視化してもらったことで、納得感を持って治療に取り組むことができました。もしあのまま自己流のストレッチや得体の知れない施術に頼っていたら、原因が分からないまま時間とお金を浪費していたかもしれません。病院へ行くことは、自分の体の現在地を知るための最も誠実な方法だと痛感しました。今では、お気に入りのスカートを履いて外出することを楽しんでいます。
足の形に悩んで受診した私の体験